12月13日(水)に、村上華林堂病院の理学療法士森麗香先生と服部慶直先生においでいただき、「転倒予防について」をテーマにお話いただきました。17名の方が参加されました。
「森先生、服部先生、よろしくお願いいたします。」
まずは、転倒による事故の現状について教えてもらいました。
〇65歳以上の高齢者で自宅転倒の事故は5年間で275件起こっている。 後期高齢者は前期高齢者の2.2倍。8割以上の方が通院や入院が必要なけがを負った。転倒による骨折で介護が必要になるケースもある。
〇転倒事故の発生場所は5割が住宅。その内訳は、庭36%、居間20%、 玄関18%、階段14%、寝室10%になっている。
〇居間での転倒事故の原因は、こたつのコードにつまずく、部屋と廊下の段差につまずく、布団やカーペットにつまずくなど。
〇転倒・転落事故を防ぐために気をつけること
・カーペットの端は留めておく。 ・動線上に電源コードを引かない。
・床に新聞紙やちらしを置かない。
・階段には手すり、滑り止めを付ける。
〇転倒予防のまとめ
※余裕を持って行動する ※定期的な運動が必要 ※自分を知る
※定期的に生活環境を見直す
講話の後、自分の転倒リスクを知るために、TUGテストと開眼片脚立位時間の計測を行いました。
TUG(タイムアップアンドゴー)テスト 椅子から立ち上がりコーンを回って椅子に戻るまでの時間を調べます。 右回りと左回りの2回行います。 13.5秒以上かかると転倒リスクが予測されます。 |
開眼片脚立位時間 手を腰にして片足で立てる時間を計ります。 20秒以下で転倒リスクが高まります。 |
椅子に座って上半身を動かす・足を上げる 椅子につかまって足を横や後ろに振るなどなど |
最後に質問コーナーです。
「安全に運動するために、靴選びではどのようなことに気をつけたらいいでしょうか?」「移動に手を引く介護が必要な状態で、どのような運動ができるでしょうか?」などに答えていただきました。
手を腰に置くと片足立ちは思っていた以上に難しく、私は検査結果にちょっとショックを受けました。改めて日常的に運動をしなくてはと感じました。
森先生、服部先生ありがとうございました。講師を派遣していただいた村上華林堂病院にも感謝いたします。
次回の医療カフェは、1月24日(金)14時30分から15時30分、大賀薬局の山中英紀先生(介護福祉士・福岡市認知症ライフサポートワーカー)をお招きして、「薬局の上手な使い方~お薬について~」をテーマにお話していただきます。
相談をされる方はお薬手帳をお持ちください。
コーヒーを飲みながら、ゆっくりお話を聞きましょう。みなさんの参加をお待ちしております。
なお、医療カフェに来ていただける講師の先生の交渉・調整は、医療法人泯江堂油山病院広報課にお願いしております。地域の病院のご協力で実施できています。ありがとうございます。